どんぞこ

大逆転ルール「どんぞこ」のある、スリリングな石けりケンパ。

小学1年生〜6年生二人以上屋外(狭)個人対戦足・手小石など一時間程度
「どんぞこ」の全体図● あそびの解説
 「どんぞこ」ゾーンに石を入れてしまうと、最初からやり直しと言う、大逆転ルールがある、昔の大阪で行われていた石けりケンパです。

● あそび方  (「あそびセレクト」より転載、一部改訂)
1. まず、地道なら棒きれで舗装道ならロー石で、地面に図のような升目を描きます。通常は、覚えていてマス目の番号は書き込まないが、慣れるまでは番号を書き入れるといいでしょう。各マス目は、番号と同じ「〜段」で呼びます。
2. 一マスの大きさは、足底より大きく、楽に一マスはあけて飛び越せるぐらいが適当です。ただし、0段は、足底の横幅より大きめで、足先を斜めあるいは、横向けにしなければ入らないぐらいとします。
3. 基本的な足の進め方は、0段から12段まで、線を踏まずに「ケンケン」で行って戻って来るというものです。 「どんぞこ」の足跡図ただし、3・4段と11・12 段は、左右のマス目に片足ずつ入れて「パー」となり、7段はの中で「グー」となります。「グー」は、特別に「グー」でなくとも良く歩いても可とします。11・12段で引き返すときは、飛び上がって体の向きを反転させ、「パー」で着地して、改めて進んで行きます。
(足跡付の図参照)
4. 「どんぞこ」は、ただ「ケンパ」で進んで行くだけではありません。あらかじめ、手のひらに入る扁平な石ころやその代りとなる物を、できれば各自用意します。そのを、0段から順にマスの中に投げ入れていきます。7段は、の中に入れます。
5. 投げたが各マス目の枠やの線に少しでも触れずに入ればセーフで、入らなければアウトとなり、次の人と交代となります。
6. セーフの人は、「ケンパ」で進みますが、の入っている段(マス)は入らずに、飛び越えて進みます。「パー」の段の一方にが入っているときは、もう一方に「ケン」で進みます。この時、足で線を踏んだりマス目から出てしまうとアウトとなり、次の人と交代となります。
7. 帰り道は、必ずのある手前の段(数字のひとつ大きい段)で、入れたを拾って帰ります。取るときの足の位置が「パー」や「グー」の時は、それぞれ「パー」や「グー」のままでで拾います。12段にが入っているときは、11段でを拾います。(この時は足は「ケン」のまま)帰りも、の入っていた段は、飛び越え進みます。
8. 一つの段が成功すれば引き続き次の段へ挑戦できます。失敗すれば、交代です。
9. こうして、すべての段を成功させれば、一応終わりとするか、「温泉」ルールで継続するかは状況次第で、変えるといいでしょう。
10. 「温泉」の取り方は、最初の位置(0段の外側)で後ろ向きになり、投げ入れたが、線に触れていなければ、その段のマス目が「温泉」となります。入らなければ次人の順番になります。「温泉」は、温泉マークを書き入れ、取った人だけ、「グー」で進めます。他の人は、「温泉」を飛び越えて進みます。(状況により、跳び越すかどうかは判断して決めるといいでしょう。)また、「どんぞこ」のマスに「温泉」が取れるかどうかも、状況で判断して決めて下さい。
11. この「あそび」が「どんぞこ」と呼ばれる特別ルールがあります。それは、それぞれのマスにを入れるとき、7段のマスとの間(どんぞこゾーン)に、が線にかからずにすっぽり入ってしまったとき、「どんぞこ」となることです。「どんぞこ」になれば、0段からやり直しとなります。まさに、「どん底」に落ち込んでしまう?「あそび」です。
(下図左より、それぞれ「通常のセーフ」、「通常のアウト」、「どんぞこ成立」の図となっています。○印は「」)
「どんぞこ」(セーフ) 「どんぞこ」(アウト)「どんぞこ」(成立)
● あそび指導上のヒント
・年齢の差が開きすぎる場合は、年上の子は0段から12段を丸々2回分成功させると、「温泉」が取れるようにするか、年下の子は他の子の「温泉」に普通に進めるようにするなど、ルールは柔軟に変更するといいでしょう。
は、扁平な石ころでだけでなく、瓦片でもいいでしょう。また、舗装された地面で行う時は、割れたり跳ねすぎたりするので、木片などを使って手作りするのも一案です。


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